「クランタン(kelantan)」

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タイとの国境付近の東海岸沿いに位置する街です。

ひとことで言うなら
「古き良き伝統文化と出会える場所」


上の写真は、イスラムの君主スルタンの
住む神聖な場所です。

マレーシアの9つの州にスルタンがいて、
クランタン州にもいます。

この大きな門は、クランタンのシンボルにも
なっていて、だれでも前まで行くことができます。




クアラルンプールからはバスで8時間程
かかります。
飛行機が便利で、クアラルンプール空港から
国内線で1時間程度で行くことができます。

クランタンの州都はコタバルで、
クランタンの中では1番の主要都市です。

コタバルへ到着しまず目に入るのは
アラビア語でしょう。

レストランや街中の広告看板、
マクドナルドの看板までもが、
アルファベットだけでなくアラビア文字も
使用されているのです。

マレー民族のコミュニティで構成されるため、
敬虔なイスラム教徒が多く暮らしています。

イスラム教の聖書はアラビア語で書かれている
ので、イスラム教徒のほとんどは
アラビア文字を読むことができます。

これは正確にはアラビア語ではなく、
アラビア文字をマレー語を表記されるために
使っているJawiというものです。

イスラム教徒の人々にとって、
アラビア文字が使用されているお店は
信頼度も高いのかもしれません。

このように、人々の暮らしの中に
宗教や伝統的な文化を垣間見ることが
できます。

そんなコタバルでは、やっぱり人々の
生活に触れながらゆったりと過ごすことがおすすめです。



クアラルンプール中心ではもうあまり
見かけないような、木で作られた小さな
建物やお店が並びます。

マレーシアでは英語が通じますが、
公用語は「マレー語」とされています。

マレー語にも、日本語のように標準マレー語や
地域によって方言があります。

クランタンには、「クランテー」と言われる
方言があり、クランテーを知らない人には
理解できない程標準マレー語とは違う
訛りや単語が使われています。

このようなところからも、独自の文化を
持っていることがわかりますね。

また街のあちこちに小さなイスラム教のモスクが
あり、礼拝の時間には多くの人々が街に出てきます。

MASJID MUHAMMADI 6



イスラム教徒でない人がモスクへ
出入りすることは好ましくありませんが、
イスラム教の友人がいる場合などは、
是非行かれることをおすすめします。

日本では、イスラム教の文化や考え方などについて
深く知る機会は多くないと思います。
それどころか、中東のニュースなどを見て
イスラム教との距離を感じている方も
多いのではないでしょうか。

私自身「マレーシアへ行く」というと、
「危なくないの?イスラム教でしょう?」
と言われたことが何度かあります。

マレーシアは人口の6割ほどがイスラム教徒と言われ
国教もイスラム教とされています。

イスラム教の教えについて触れ、
理解することは、知らなかったことと出会える
絶好の機会ですし、世界観を広げてくれることでしょう。




クランタンでは仏教の寺院もあり、なかでも
中華系のお寺とはまた違う寺院がいくつかあります。

SLEEPING BUDDHA 1

クランタンはタイ国境の隣町です。
マレーシアとタイは古くより隣国として
さまざまな関係がありました。

この中華系とも違う寺院は、タイからの移民の民族が
建立したものであり、いまでも仏像やお寺が残っているのです。

街の市場などでは、入れ物に使われている籠に
タイ語が印刷されていたりと、国境を意識する
こともよくあります。

島国日本で育った私には、国境や隣国という関係に
すこし不思議な感覚を覚えました。



クランタンでまず欠かせないのが
「ナシ・クラブ」です。

代表的なマレー料理として
「ナシ・レマッ」や「ナシ・アヤム」
という料理をご存知の方もいるかと思います。

ナシクラブも、ご飯と一緒にチキンまたは揚げた小魚、
ピクルスなどの野菜が1つのお皿に盛りつけられた
伝統的なマレー料理です。

しかしナシ・クラブには大きな違いが。

画像の説明
なんとお米が「青色」なのです。

白米に慣れ親しんだ日本人としては少しショックですね。
しかし食べてみるとココナッツの風味を感じられる
とても美味しいお味です。

この青色はどのように着色されているかというと、
なんとバタフライ・ピアという「お花」。

インゲン豆の1種であるチョウマメというお豆の
花だそうです。

マレー系に少し似た文化をもつ
インドネシア人の友人がいますが、
その人にとっても、最初に見たときは抵抗があったといいます。

真っ青なお米を使ったナシ・クラブ。
街中のほとんどのマレー料理屋さんで食べることができます。
コタバルを訪れる際には是非チャレンジしてみてください。


コタバルで有名なものが、「クランタンセントラルマーケット」。
セントラルマーケットといっても、最新のショッピングモールや
観光客向けのお土産屋さんではありません。

PASAR SITI KHADIJAH 1

主に野菜や果物が、マレーシア各地またはタイから
仕入れられ売られています。

野菜や果物、といっても日本では目にしない
珍しい種類のものが多くあります。

マンゴスチンやドラゴンフルーツなど、
南国ならではのフルーツも手に入ります。

また亀の卵や小魚のチップスなどの
食べ物も。歩いているだけで新しいものに出会えます。

コタバルにはその他にも街中に市場があります。
朝市から夜市まで。

RANTAU PANJANG 1

処理する前の鶏肉や、魚をそのままのかたちで
売っていたりしますので、苦手な方は注意してください。

またこの地域ではクアラルンプールとは違い
英語があまり通じません。

しかし暖かい人々が多いので、数字やあいさつなど
簡単なマレー語を覚えて話しかけてみると
きっと喜んでくれます。

私はナイトマーケットで覚えたてのマレー語を
話して頑張って買い物をしたところ、500円くらい
おまけをしてくれました。

このような交流ができるのも都会のショッピングモールには
なかなか、ない良さですね。



どの市場でも、またはコタバルの空港でも、
よく見かけるのが「ブドゥ」というソース。

魚から作られる塩辛いソースです。

東海岸ではとても有名で、現地の方は焼き魚や野菜に直接
かけて食べています。
お味のイメージはアンチョビソースのような感じです。
日本のお米やパスタなどにも合うかもしれません。

マーケットを訪れた際には是非購入してみてください。

マレーシアの伝統的なスタイルの家や
ゴム林などが街中で見られます。

ゴムは主要産業の1つで、木を少し切り込み、
そこから染み出るゴムの成分を小さなカップに溜めます。




日本とは全く違う、マレーシアの食事、文化、生活。
これらを知れるのがクランタンの良さです。

WAU 5

クランタンで、マレー文化に触れてみてはいかがでしょうか?

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